無罪モラトリアム

無罪モラトリアム


評価・・・★★★★★


11曲で41分。
もっと他のも聴いてみたいって思うくらい、あっという間に聴き終わってしまいます。
ときに濃ゆい楽曲があったりする林檎さんですが、このアルバムに関してはそういうグレーゾーンの曲はなし。
誰にでもオススメできる自慢の一枚です。
前半三曲が東京を舞台にしているのがまず面白いなぁって思うけど、全体を通して言えるのは、女性の弱さ、不安や後悔といった素直な感情を心の風景として繊細に描かれてている点。
そこがとても共感を呼ぶ部分だと思います。
また、「丸の内〜」の“青噛んで熟って頂戴”とか、「モルヒネ」の“家には納豆があります”とか、意表を突いた変化球が益々彼女を虜にさせます。