2006邦楽LOVER賞(LOVER賞)


倖田來未

BEST ~second session~ special edition

BEST ~second session~ special edition

BUMP OF CHICKEN

supernova / カルマ

supernova / カルマ

YUI

Good-bye days

Good-bye days

Mr.Children

箒星 (通常盤)

箒星 (通常盤)

RADWIMPS

イーディーピー~飛んで火に入る夏の君~

イーディーピー~飛んで火に入る夏の君~


〔総 評〕
 倖田來未は、昨年暮れから今春にかけて12週連続シングルリリース、そしてそれらを一つにしたアルバムを発売と、個人的には“商業”的な匂いがして、あんまりいい気分は抱きませんでしたが、「you」はやっぱ外せないマストチューンだと思うし、シングルも「夢のうた」「運命」とバラードが冴えた一年だったと思います。まさに歌姫に恥じない活躍ぶりを披露してくれたのではないでしょうか。

 
 BUMP OF CHICKENは、僕があれこれ言わなくても何がいいとか音楽性がどうだとか説明すべきレベルのアーティストではないと思いますが、好き嫌いの問題で言わせてもらえば、「涙のふるさと」より「supernova/カルマ」の方が好きかな。特に「supernova」のストレートで素朴な歌詞は、一年以上経った今でも印象深いです。

 
 YUIは、「Good-bye days」の歌詞に泣かされましたね。痛々しいぐらいに尖った感情をぶつけてくるのでハートにずさっと響くんだろうね。決してけなすわけじゃないけど、やっぱ女優さんでは本当の意味で歌手を演じきれないと思うし、心を動かすって決して生半可なことではできないと思う。来期も活躍を祈ります。


 Mr.Childrenの描く心象風景は、どの時代になっても色褪せることのない共通の美意識を映し出しており、あの「innocent world」から12年たっても常に音楽シーンのトップをひた走る彼らにはただただ感心するばかりです。今年は「箒星」「しるし」と柔らかい楽曲が続いたので、来期はちょっとsickな曲を聴いてみたい気も。


 RADWIMPSは、選者が今年一番ハマったアーティスト。遡って買った「25コ目の染色体」の世界観にはとにかく驚かされたし、こんなに自由にメロディーを歌詞を自在に操るアーティストはまずいないでしょう。そう断言してもいいくらい彼らからは無限の可能性を感じさせるし、そう信じられます。来年はひょっとしたらかなりの人気者になっているかもしれません。



 BoAは、「KEY OF HEART」も「Winter Love」も両方お気に入りですが、それでも大ヒットに繋がらなかったあたり、若干インパクトは弱めだったのかも。
 AAAは、avexらしい“商業的”頻発リリースで“数打ちゃ”作戦も結果的に不発。もっとメディアに積極的に出るとか今後は視覚的に訴えることが必要になりそうです。
 ケツメイシは、「旅人」の歌詞にすごく心が動かされたけど、「男女〜」は買わずじまい。昨年に比べるとちょっと影が薄かった感。
 宇多田ヒカルは、どうも全盛期の勢い(魅力)がなかったし、急激に人気を落としてしまった印象も。実力はあるので、巻返しを期待したいところです。
 ORANGE RANGEは、個人的に今年はとてもパッとしませんでした。思い切ってはっちゃけきった方が僕は面白いと思いますが。
 HOME MADE 家族は、売上げ的に良かったものはこれといってなかったけど、米米クラブマッシュアップした「アイコトバはア・ブラ・カダ・ブラ」はなかなか楽しかったし、カップリングの「真夏のダンスコール」もgood item。来期も同様の活躍を期待できそうです。


〔参 考〕LOVER賞


2005 中島美嘉 アンダーグラフ ケツメイシ D-51 レミオロメン


2004 ゆず EXILE 中島美嘉 w-inds. BoA


※評価の対象は2005年12月〜2006年に発売されたシングル(アルバム)となっています。