フェイク

フェイク


評価・・・★★★★☆


ストレートなlove songというのが近年の彼らの象徴だったんだけど、ときにこういう変化球も“あり”だと思いますね。
アイロニー(皮肉)な要素は四次元の「未来」と共通してるんだけど、「未来」がそれでも明るさを保っていたのに対し、今作は徹底的に闇を表現しており、その冷た過ぎずユーモアに溢れた“悪魔さ”加減が心地いいです。
誰もが持っている人間の醜さ、汚さをさらりと音に乗せて共感を抱かせるところがやはりこのバンドの凄さだと思うし、実力なんだと思います。
そもそも40万枚のリミットで、それでも限定の“価値”を失わないところに一番の凄さがあるような気もしますが。


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